2020年02月10日
装備その一 車両
こんにちは、MASADA556です。
急に寒くなりました。
ここ八戸も急激な積雪で珍しく道路が真っ白になりました。

通勤が億劫でなりません。
皆さんも凍結路の事故には注意してください。
今回は旅に必要不可欠な装備「車両」について考えてみましょう。
この国日本は世界に冠たる先進国であらゆる移動手段が公共機関で用意されており、スマホやPCで簡単に移動の足を確保できます。
むしろ自らハンドルを握って運転しなければならない車での移動は、時代遅れになりつつあるのかもしれません。
自動運転の技術も日々進歩してはいますが、完全自動化までには今少し時間が必要でしょう。
近年、若者たちの車離れもよく耳にするようになりました。
確かに都心部や交通機関の充実した100万人都市では必要を感じることも少ないかと思います。
わざわざ出かけずとも、ネット環境の充実は様々なコンテンツを提供し、自宅の中で休日を過ごしても退屈することはないでしょう。
更には日本人全体の年収の減少は、高額な税金のかかる車の維持を困難なものにしています。
それと、これは自分の主観ではありますが、欲しいと思えるような魅力的な車というものが、無くなってしまいました。
まぁ、愚痴を並べてもしょうがありませんので、話を進めましょう。
車というものは購入者の趣味性が大きく反映される物なので、大体の方たちは好みのデザインとその車の特性、または予算を兼ね合わせた車を購入するかと思います。
普通に使う分にはこれで何の問題もありません。
ただし、自分の考える旅には少しばかり問題が出てきます。
この日本でも少しばかり山に入っていけば、未舗装の道などいくらでも出てきます。
未舗装といっても砂利を敷いてあったり硬く踏み固められた地面なら大した問題ではありませんが、場所によっては深い冠水路だったり泥道だったりすることも良くあります。
もっと酷くなると道路が廃道化して自然に戻ろうとしているような道もあります。

何のために作ったのか分からない道路です。
それなりに整備された林道なのですが、脇道も畑もなく山の中の雑木林に作られた一本道で、突然道が無くなります。
そんな時、進むか,止めるかは自分の考え一つです。
友人などが隣に乗っていれば相談することもできるのでしょうが、根本的にはハンドルを握る自分の考えにすべてがかかっているといっても過言ではありません。
この先で何かがあっても全ての責任を負うのは自分なのですから。
そんな時に判断材料の一つとなるのが、自分の運転している車の基本性能となります。
まさか、プリウスのような普通のハイブリットカーで山奥に踏み込んでいくような人間もそう居ないでしょう。
そうなると少なくともSUV以上の悪路走破性能が必要となります。
SUVという名目で販売しているだけで、実際の悪路走破性能などなにも考えていない車種もありますので、そのあたりの見極めも必要となります。
さて、どんな車がいいのやら?。意外と悩むかもしれませんね。
現在の日本車では、本格的なクロスカントリーに耐えうるような車種というのも本当に限られてきますので、ネット情報で色々検索してみてください。
また近所にそのような車両を扱っているような専門店があれば意見を聞いてみるのもいいでょう。
かなり興味深いお話が聞けるかと思います。
まことに私見ながら自分が車両を選ぶ条件として次のことが挙げられます。
1、ディーゼルかガソリンか。またはハイブリット車か。
2、自分ひとりまたは同乗者を含めた装備を積載でき、また車中泊が可能なスペースがあるか。
3、当然4×4であり、ある程度の悪路を走行できる性能があるか。また悪路用にオールテレーン以上のタイヤをチョイスできるのか。
4、スペアタイヤを搭載しており、自分ひとりで交換が可能か。
とりあえずはこんなところでしょうか。
1
まずはエンジンですが、自分は間違いなくディーゼルを選びます。
おかしな規制のせいで国産車ではほとんど見かけなくなりましたが、もし外車などで手に入るならそちらを選んだほうがいいでしょう。
もしもの時に、あなたを助けることがあるかもしれません。
ガソリンに比べて騒音や振動が多少多いディーゼルですが、燃料代が安く燃費もいいこと、非常に粘り強くフルフラットなトルク特性のエンジンは、長距離を走ってもドライバーが疲れにくいかと思います。
ディーゼルの最大の真価は「もしも」の時に発揮されます。
皆さんも記憶に新しい3.11の震災の時です。
スタンドの前には給油を待つ車が延々と続き、深刻な燃料不足に陥りました。
自分のジープはディーゼルなので、この列には加わる必要はありませんでした。
まず普段から燃料が三分の二を切ったら必ず満タンにする癖がありましたので、タンクには40リッター近く残っていました。
また、スペアタイヤの隣にジェリカンと呼ばれる予備タンクが20リッター積んでありますので満タンにすれば600キロ以上余裕で走れます。
更に農家をやっている友人に頼んで軽油を50リッター分けてもらいました。
農家はトラクターを動かすために必ず軽油をストックしています。
運送会社や重機を扱う会社も同じことが言えます。
つまりスタンドに頼らずとも、燃料は幾らでも身近に存在します。
昭和の時代だったかと思いますが、こんな話を聞いたことがあります。
山菜取りに山に入ったら道に迷ってしまい、ガス欠になりかけた時、法面を工事している現場を見つけ、軽油を分けてもらって道を聞き、ようやく里に下りることができたそうです。
山では良く重機を見かけますね。
つまりはそういうことです。
これは何よりも心強いことではないかと思います。
あとは今流行りのハイブリットです。
驚異の燃費を誇るわけではありますが、荒野を走行するときの耐久性はどうなのか?
ということになると、何とも言えませんね。
まだエンジン自体の歴史も浅く、すべてのトラブルが出尽くしているとは言えないところがあります。
また、穴にタイヤを落としてしまったり何かに派手に乗り上げてしまったりというような衝撃に、バッテリー含め電装品が耐えられるのか、そのあたりの情報は全く不明です。
特に深い冠水路や小川を渡らなければならなくなったりしたときに、フロアまで水につかるような状況に、エンジン、バッテリーが耐えられるのか疑問符を付けざるえません。
もちろん水に入らなければそれがいいのですが、実際に山中を走っていた時に突然の豪雨に遭い、山道が10分もしないうちに川になったことがあります。
そのような状況にハイブリット車に乗りたいとは思わないのではないでしょうか。
2
次に車体の大きさということになりますが、これは結構微妙な問題です。
つまり車体が小さければ狭い道などの走破性能は上がるわけですが、車格が小さく積載性能に問題が出てきます。
逆に大きな車両であれば快適性、積載性能は問題ありませんが、日本の狭い山道では入り込むのにかなりの制限がかかってしまいます。
この辺りの問題は、自分がどのような使い方をその車両に求めるかで大きく変わってくるでしょう。
つまり、「車を道具として考えられるか」ということです。
快適性やファッション性で考えてしまうと全く違う話になってしまい、使い物にはならなくなってしまいます。
例えば軽のジムニーなどは日本最強のクロカンマシンであり、大概の悪路は走り切ってしまいます。
またいろいろなチューニングパーツも出そろっており、予算をつぎ込めば驚異的な走行性能を持つ車を作ることも可能です。
ただし、それは悪路を走破するという能力だけの話であって、数百キロの距離を車中泊を繰り返しながら旅をするとなると、いささか車格が足りなくなってきます。
人間一人でもそれなりの荷物になりますので、それプラス車中泊はまず無理であると考えます。
最新型のジムニーは車内も広いようで、だいぶ改善されているようですが、シートがフルフラットになるような車両でもあまり窮屈だと良く眠ることが出来ず、疲れが溜まります。
逆に大きすぎると、そもそも林道に入って行こうなどと考えないのではないでしょうか。
途中で道が細くなってなってしまったりしてもUターンなど到底できなくなります。
また対向車などが来てしまえば、どうしようもならなくなります。
そうなると場所は分かっているのに車両の問題で到達できない。などというような、何とも諦めきれないような状況になるわけです。

自分の車両で道幅一杯で対向車が来てもすれ違うことが不可能な道です。
3
これは駆動方式とタイヤの問題ですが、なにより4×4の駆動方式を持つ車両を選んでください。
FRまたはFFだけの駆動方式の車で見知らぬ山道に入り込むなど、遭難したいと言っているようなものです。
また4輪駆動だからといって普通の乗用車で山道に入り込むのも、何かを勘違いしてるといえるでしょう。
悪路用に設計された四輪駆動と、普通乗用車の四輪駆動は全くの別物と考えてください。
泥道などに入り込むと簡単にスタックしてしまい、デフなどが接地してしまえば自力での脱出はほぼ不可能となります。
それと走行性能に直結するタイヤですが、これは皆さんが考えているより重要です。
むしろ車両の性能よりも、タイヤの性能がいざというときモノをいうと考えてください。
一般的にタイヤの種類は3パターン存在します。
舗装路のみの走行を考えたロードテレーン。続いて舗装路と多少の悪路なら走破可能なオールテレーン。そして悪路走行に特化したマッドテレーンの3種類です。
SUVなどはほとんどがオールテレーンを装着しているようです。
そこそこ悪路も走れるロードタイヤという位置づけですが、最近はタイヤの性能が十分に高くなっているので、このタイヤでも無理をしなければ大体の道は走れます。
ただマッドテレーンに比べると、泥道や滑りやすいような路面ではどうしてもスタックしやすくなりますので注意が必要です。
最後にマッドテレーンですが、悪路最強である反面舗装路では注意が必要なタイヤです。
タイヤのトレッド面がいわゆるブロック構造になっているので接地面が少なく雨の日などはスリップしやすくなります。
自分が乗っているジープもこのタイヤを履いていますが雨の日は路面の白ペンキやマンホールで滑ることがたまにあります。
慣れていればなんということもありませんが、初めてだと驚くかと思います。
またサイドウォールが硬く乗り心地はとても悪くなります。
タイヤがたてるロードノイズも酷く、快適性とは正反対のタイヤですので、履くにはそれなりの覚悟が必要です。
それとこのタイヤは履いたからと言ってどこでも走れるわけではありません。
ブロックタイヤはそれを使いこなすテクニックも必要で、例えばスタックしそうになった時にいたずらにアクセルを踏み込めば地面を簡単に掘り返してしまい、自ら墓穴を掘ることになります。
むしろ繊細なアクセルワークが必要となるタイヤでもあります。
4
最後もタイヤの話ですが、最近の車はスペアタイヤを積んでいないことが多いのです。
車体価格を抑えるためとパンク自体の減少、そしてバンクしても近くにスタンドがあれば30分ほどで修理が可能になったためでしょう。
積んでいてもテンパータイヤと呼ばれる緊急用の細いタイヤですので山道を走るにはかなり心細いことになります。
パンクの大半は釘などの細い鉄片がタイヤに刺さって起きるものです。
現在のタイヤはほとんどがチューブレスタイヤなので、釘がささってもすぐに空気が抜けることは少なく、徐々に抜けていきます。
これに気が付かず、山道を走っている時にタイヤがペチャンコになってしまえば、最悪です。
山の中で単独での修理となるわけですが、パンク修理材では対応できる穴の大きさはせいぜい6ミリ程度まででそれ以上だと走行中に再度パンクする可能性があります。
また、修理にもそれなりの知識が必要で、特に刺さった釘を引き抜くときや修理用のゴム材をタイヤに押し込む時など、かなりの力を必要とする時があり、女性や筋力に自信のない男性では無理なことがあります。
更にはサイドウォールに穴が開いてしまった時や、トレッド面が裂けてしまうようなダメージを負ってしまえば修理は不可能であり、交換が必要となります。
例えば対向車とすれ違う時や細い道を走るときに路肩の落石や折れている樹木などにタイヤをひっかけてしまうと、この現象が起こります。
一気にタイヤからエアーが抜けてしまって、急激にハンドルを取られる危険性もあるので要注意です。
このような状況から考えれば、同じタイヤまたは同格程度のタイヤをスペアタイヤとして準備しておくことは、安全を買うための必要経費だと考えるべきです。
ただし、これにも多少の問題があります。
自分は夏用のタイヤは同じ種類のマッドタイヤをハンガーに載せてますが、これがまた重い・・・
量ったことはことはありませんが、おそらく20キロ程度はあるかと思います。
女性では高い位置にあるハンガーからスペアタイヤを下すことは到底無理です。
準備万端整えたものの、重すぎて動かないなどということも十分あり得るわけです。
このような事態に陥らないように、日ごろからスタンドに入ったら空気圧やタイヤのトレッド面を確認する癖をつけておくべきでしょう。
給油してもらっている時に車両の周りを一回りして、ちょっと潰れているような感じのタイヤを見つけたら、まずトレッド面を調べ空気圧を調整しましょう。
山道に入る前に給油などの機会があったときは必須ですね。
ついでにラジエター液、エンジンオイル量、ウォッシャー液、バッテリー液、スペアタイヤの空気圧までもチェックできれば、ベストの状態で何の心配もなく人気のない山奥などにも入って行けるわけです。
最後に・・・
色々と難しいことを書きましたが、別に無理に山奥に入って行けなどと言っているわけではありません。
自分の経験上、また在住している青森県という土地柄、また目的地が山中である事が多いので、自然とこのような車両選びとなったに過ぎません。
いつもいつも秘境のような場所を走っているわけでもなく、大体は普通の道路を走って旅をしています。
ただし、それですら見知らぬ土地を長距離に渡って走る時にはある一定のルールがあり、それすら知らぬ若年ドライバーが僻地などを走ると、たまに困難な状況に陥ることがあります。
次回はその辺りも含め必要な装備の話をしていきたいと考えています。
では、また。
急に寒くなりました。
ここ八戸も急激な積雪で珍しく道路が真っ白になりました。
通勤が億劫でなりません。
皆さんも凍結路の事故には注意してください。
今回は旅に必要不可欠な装備「車両」について考えてみましょう。
この国日本は世界に冠たる先進国であらゆる移動手段が公共機関で用意されており、スマホやPCで簡単に移動の足を確保できます。
むしろ自らハンドルを握って運転しなければならない車での移動は、時代遅れになりつつあるのかもしれません。
自動運転の技術も日々進歩してはいますが、完全自動化までには今少し時間が必要でしょう。
近年、若者たちの車離れもよく耳にするようになりました。
確かに都心部や交通機関の充実した100万人都市では必要を感じることも少ないかと思います。
わざわざ出かけずとも、ネット環境の充実は様々なコンテンツを提供し、自宅の中で休日を過ごしても退屈することはないでしょう。
更には日本人全体の年収の減少は、高額な税金のかかる車の維持を困難なものにしています。
それと、これは自分の主観ではありますが、欲しいと思えるような魅力的な車というものが、無くなってしまいました。
まぁ、愚痴を並べてもしょうがありませんので、話を進めましょう。
車というものは購入者の趣味性が大きく反映される物なので、大体の方たちは好みのデザインとその車の特性、または予算を兼ね合わせた車を購入するかと思います。
普通に使う分にはこれで何の問題もありません。
ただし、自分の考える旅には少しばかり問題が出てきます。
この日本でも少しばかり山に入っていけば、未舗装の道などいくらでも出てきます。
未舗装といっても砂利を敷いてあったり硬く踏み固められた地面なら大した問題ではありませんが、場所によっては深い冠水路だったり泥道だったりすることも良くあります。
もっと酷くなると道路が廃道化して自然に戻ろうとしているような道もあります。
何のために作ったのか分からない道路です。
それなりに整備された林道なのですが、脇道も畑もなく山の中の雑木林に作られた一本道で、突然道が無くなります。
そんな時、進むか,止めるかは自分の考え一つです。
友人などが隣に乗っていれば相談することもできるのでしょうが、根本的にはハンドルを握る自分の考えにすべてがかかっているといっても過言ではありません。
この先で何かがあっても全ての責任を負うのは自分なのですから。
そんな時に判断材料の一つとなるのが、自分の運転している車の基本性能となります。
まさか、プリウスのような普通のハイブリットカーで山奥に踏み込んでいくような人間もそう居ないでしょう。
そうなると少なくともSUV以上の悪路走破性能が必要となります。
SUVという名目で販売しているだけで、実際の悪路走破性能などなにも考えていない車種もありますので、そのあたりの見極めも必要となります。
さて、どんな車がいいのやら?。意外と悩むかもしれませんね。
現在の日本車では、本格的なクロスカントリーに耐えうるような車種というのも本当に限られてきますので、ネット情報で色々検索してみてください。
また近所にそのような車両を扱っているような専門店があれば意見を聞いてみるのもいいでょう。
かなり興味深いお話が聞けるかと思います。
まことに私見ながら自分が車両を選ぶ条件として次のことが挙げられます。
1、ディーゼルかガソリンか。またはハイブリット車か。
2、自分ひとりまたは同乗者を含めた装備を積載でき、また車中泊が可能なスペースがあるか。
3、当然4×4であり、ある程度の悪路を走行できる性能があるか。また悪路用にオールテレーン以上のタイヤをチョイスできるのか。
4、スペアタイヤを搭載しており、自分ひとりで交換が可能か。
とりあえずはこんなところでしょうか。
1
まずはエンジンですが、自分は間違いなくディーゼルを選びます。
おかしな規制のせいで国産車ではほとんど見かけなくなりましたが、もし外車などで手に入るならそちらを選んだほうがいいでしょう。
もしもの時に、あなたを助けることがあるかもしれません。
ガソリンに比べて騒音や振動が多少多いディーゼルですが、燃料代が安く燃費もいいこと、非常に粘り強くフルフラットなトルク特性のエンジンは、長距離を走ってもドライバーが疲れにくいかと思います。
ディーゼルの最大の真価は「もしも」の時に発揮されます。
皆さんも記憶に新しい3.11の震災の時です。
スタンドの前には給油を待つ車が延々と続き、深刻な燃料不足に陥りました。
自分のジープはディーゼルなので、この列には加わる必要はありませんでした。
まず普段から燃料が三分の二を切ったら必ず満タンにする癖がありましたので、タンクには40リッター近く残っていました。
また、スペアタイヤの隣にジェリカンと呼ばれる予備タンクが20リッター積んでありますので満タンにすれば600キロ以上余裕で走れます。
更に農家をやっている友人に頼んで軽油を50リッター分けてもらいました。
農家はトラクターを動かすために必ず軽油をストックしています。
運送会社や重機を扱う会社も同じことが言えます。
つまりスタンドに頼らずとも、燃料は幾らでも身近に存在します。
昭和の時代だったかと思いますが、こんな話を聞いたことがあります。
山菜取りに山に入ったら道に迷ってしまい、ガス欠になりかけた時、法面を工事している現場を見つけ、軽油を分けてもらって道を聞き、ようやく里に下りることができたそうです。
山では良く重機を見かけますね。
つまりはそういうことです。
これは何よりも心強いことではないかと思います。
あとは今流行りのハイブリットです。
驚異の燃費を誇るわけではありますが、荒野を走行するときの耐久性はどうなのか?
ということになると、何とも言えませんね。
まだエンジン自体の歴史も浅く、すべてのトラブルが出尽くしているとは言えないところがあります。
また、穴にタイヤを落としてしまったり何かに派手に乗り上げてしまったりというような衝撃に、バッテリー含め電装品が耐えられるのか、そのあたりの情報は全く不明です。
特に深い冠水路や小川を渡らなければならなくなったりしたときに、フロアまで水につかるような状況に、エンジン、バッテリーが耐えられるのか疑問符を付けざるえません。
もちろん水に入らなければそれがいいのですが、実際に山中を走っていた時に突然の豪雨に遭い、山道が10分もしないうちに川になったことがあります。
そのような状況にハイブリット車に乗りたいとは思わないのではないでしょうか。
2
次に車体の大きさということになりますが、これは結構微妙な問題です。
つまり車体が小さければ狭い道などの走破性能は上がるわけですが、車格が小さく積載性能に問題が出てきます。
逆に大きな車両であれば快適性、積載性能は問題ありませんが、日本の狭い山道では入り込むのにかなりの制限がかかってしまいます。
この辺りの問題は、自分がどのような使い方をその車両に求めるかで大きく変わってくるでしょう。
つまり、「車を道具として考えられるか」ということです。
快適性やファッション性で考えてしまうと全く違う話になってしまい、使い物にはならなくなってしまいます。
例えば軽のジムニーなどは日本最強のクロカンマシンであり、大概の悪路は走り切ってしまいます。
またいろいろなチューニングパーツも出そろっており、予算をつぎ込めば驚異的な走行性能を持つ車を作ることも可能です。
ただし、それは悪路を走破するという能力だけの話であって、数百キロの距離を車中泊を繰り返しながら旅をするとなると、いささか車格が足りなくなってきます。
人間一人でもそれなりの荷物になりますので、それプラス車中泊はまず無理であると考えます。
最新型のジムニーは車内も広いようで、だいぶ改善されているようですが、シートがフルフラットになるような車両でもあまり窮屈だと良く眠ることが出来ず、疲れが溜まります。
逆に大きすぎると、そもそも林道に入って行こうなどと考えないのではないでしょうか。
途中で道が細くなってなってしまったりしてもUターンなど到底できなくなります。
また対向車などが来てしまえば、どうしようもならなくなります。
そうなると場所は分かっているのに車両の問題で到達できない。などというような、何とも諦めきれないような状況になるわけです。
自分の車両で道幅一杯で対向車が来てもすれ違うことが不可能な道です。
3
これは駆動方式とタイヤの問題ですが、なにより4×4の駆動方式を持つ車両を選んでください。
FRまたはFFだけの駆動方式の車で見知らぬ山道に入り込むなど、遭難したいと言っているようなものです。
また4輪駆動だからといって普通の乗用車で山道に入り込むのも、何かを勘違いしてるといえるでしょう。
悪路用に設計された四輪駆動と、普通乗用車の四輪駆動は全くの別物と考えてください。
泥道などに入り込むと簡単にスタックしてしまい、デフなどが接地してしまえば自力での脱出はほぼ不可能となります。
それと走行性能に直結するタイヤですが、これは皆さんが考えているより重要です。
むしろ車両の性能よりも、タイヤの性能がいざというときモノをいうと考えてください。
一般的にタイヤの種類は3パターン存在します。
舗装路のみの走行を考えたロードテレーン。続いて舗装路と多少の悪路なら走破可能なオールテレーン。そして悪路走行に特化したマッドテレーンの3種類です。
SUVなどはほとんどがオールテレーンを装着しているようです。
そこそこ悪路も走れるロードタイヤという位置づけですが、最近はタイヤの性能が十分に高くなっているので、このタイヤでも無理をしなければ大体の道は走れます。
ただマッドテレーンに比べると、泥道や滑りやすいような路面ではどうしてもスタックしやすくなりますので注意が必要です。
最後にマッドテレーンですが、悪路最強である反面舗装路では注意が必要なタイヤです。
タイヤのトレッド面がいわゆるブロック構造になっているので接地面が少なく雨の日などはスリップしやすくなります。
自分が乗っているジープもこのタイヤを履いていますが雨の日は路面の白ペンキやマンホールで滑ることがたまにあります。
慣れていればなんということもありませんが、初めてだと驚くかと思います。
またサイドウォールが硬く乗り心地はとても悪くなります。
タイヤがたてるロードノイズも酷く、快適性とは正反対のタイヤですので、履くにはそれなりの覚悟が必要です。
それとこのタイヤは履いたからと言ってどこでも走れるわけではありません。
ブロックタイヤはそれを使いこなすテクニックも必要で、例えばスタックしそうになった時にいたずらにアクセルを踏み込めば地面を簡単に掘り返してしまい、自ら墓穴を掘ることになります。
むしろ繊細なアクセルワークが必要となるタイヤでもあります。
4
最後もタイヤの話ですが、最近の車はスペアタイヤを積んでいないことが多いのです。
車体価格を抑えるためとパンク自体の減少、そしてバンクしても近くにスタンドがあれば30分ほどで修理が可能になったためでしょう。
積んでいてもテンパータイヤと呼ばれる緊急用の細いタイヤですので山道を走るにはかなり心細いことになります。
パンクの大半は釘などの細い鉄片がタイヤに刺さって起きるものです。
現在のタイヤはほとんどがチューブレスタイヤなので、釘がささってもすぐに空気が抜けることは少なく、徐々に抜けていきます。
これに気が付かず、山道を走っている時にタイヤがペチャンコになってしまえば、最悪です。
山の中で単独での修理となるわけですが、パンク修理材では対応できる穴の大きさはせいぜい6ミリ程度まででそれ以上だと走行中に再度パンクする可能性があります。
また、修理にもそれなりの知識が必要で、特に刺さった釘を引き抜くときや修理用のゴム材をタイヤに押し込む時など、かなりの力を必要とする時があり、女性や筋力に自信のない男性では無理なことがあります。
更にはサイドウォールに穴が開いてしまった時や、トレッド面が裂けてしまうようなダメージを負ってしまえば修理は不可能であり、交換が必要となります。
例えば対向車とすれ違う時や細い道を走るときに路肩の落石や折れている樹木などにタイヤをひっかけてしまうと、この現象が起こります。
一気にタイヤからエアーが抜けてしまって、急激にハンドルを取られる危険性もあるので要注意です。
このような状況から考えれば、同じタイヤまたは同格程度のタイヤをスペアタイヤとして準備しておくことは、安全を買うための必要経費だと考えるべきです。
ただし、これにも多少の問題があります。
自分は夏用のタイヤは同じ種類のマッドタイヤをハンガーに載せてますが、これがまた重い・・・
量ったことはことはありませんが、おそらく20キロ程度はあるかと思います。
女性では高い位置にあるハンガーからスペアタイヤを下すことは到底無理です。
準備万端整えたものの、重すぎて動かないなどということも十分あり得るわけです。
このような事態に陥らないように、日ごろからスタンドに入ったら空気圧やタイヤのトレッド面を確認する癖をつけておくべきでしょう。
給油してもらっている時に車両の周りを一回りして、ちょっと潰れているような感じのタイヤを見つけたら、まずトレッド面を調べ空気圧を調整しましょう。
山道に入る前に給油などの機会があったときは必須ですね。
ついでにラジエター液、エンジンオイル量、ウォッシャー液、バッテリー液、スペアタイヤの空気圧までもチェックできれば、ベストの状態で何の心配もなく人気のない山奥などにも入って行けるわけです。
最後に・・・
色々と難しいことを書きましたが、別に無理に山奥に入って行けなどと言っているわけではありません。
自分の経験上、また在住している青森県という土地柄、また目的地が山中である事が多いので、自然とこのような車両選びとなったに過ぎません。
いつもいつも秘境のような場所を走っているわけでもなく、大体は普通の道路を走って旅をしています。
ただし、それですら見知らぬ土地を長距離に渡って走る時にはある一定のルールがあり、それすら知らぬ若年ドライバーが僻地などを走ると、たまに困難な状況に陥ることがあります。
次回はその辺りも含め必要な装備の話をしていきたいと考えています。
では、また。
Posted by masada556 at
21:53
│Comments(0)
2020年02月02日
旅・・・
こんにちは、MASADA556です。
2015年以来ようやく二度目の投稿となります。
実は何度か投稿しようと途中まで記事を書いたことがあるのですが、結局やめてしまいました。
理由はいろいろとあるのですが、どうも自分がいつもやっていることは他の投稿者の方々とはだいぶ違っているようでして、このようなおかしな話など投稿しても興味を持つような奇特な人間もそうはいないだろう。と考えたのが一番大きな理由です。
参考のために色々とYouTubeなどの動画やらベテランキャンパー方々のブログ等を拝見させていただきました。
皆さん個人個人の楽しい旅行やキャンプの思い出などが一杯詰まった記事動画ばかりで、「途中で道が無くなった。道に木が倒れていて通れない。道に迷ったようだ、全く人気がないが、はたしてここはどこだろう?」
などというような記述はほとんど見られません。
まぁ、これが普通でしょう。
近年はネット環境が充実し、スマホさえあれば大概の情報はその場で手に入れることができるので、道中道に迷うなどという状況は減りましたが、それでもちょっと辺境に足を踏み入れればスマホのナビゲーションなど全く役に立たなくなります。
そんな時に役に立つのは、昔ながらのコンパスとマップだけとなります。
たまに、友人や会社の同僚にそんな山の中に足を踏み入れた時の話をすると「なんでそんな所に行くんだ?」そう言われることが良くあります。
別段自分的には変わったことをしている感覚は無く、ただ「そこに何があるのか」とか「この先の景色を見たい」「あそこにポツンと見えている建造物は何なのだ」といった好奇心を満足させるために、旅をしているだけなのです。
去年の年末12月31日21時ころ、初詣に何時ころ行こうか。なんて考えていると、突然とある龍神様を祭った神社のことが頭に浮かびました。
そういえば、ここ何年も足を運んでねぇなぁ・・・行ってみるか。
決定です。
ここ八戸はたまにちらほらと雪が舞う程度だったのですが、おりしも当日大寒波が押し寄せていて、北海道などは大変なことになっていたようです。
速攻で冬季装備を車両に積み込み、近所のスーパーマーケットで食料、飲料水、酒、他必需品を買い込んで出発です。
目的地は岩手県安代、秋田県との境にある町です。
距離的には80キロくらい、まぁ2時間程度のドライブコースです。
途中スタンドで満タンに給油して国道4号線を下ります。
八戸市近辺はほとんど雪が積もらない気候なのと、4号線は除雪が行き届いているので凍結すらしていません。
しかし二戸市から6号線に入ると急に路面状況が一変しました。
凍結した路面の上に硬く凍った轍がレールのように道路の上に走っています。
一番運転しにくい路面状況です。
ちょっと轍の上に乗り上げ損なうと、簡単にスピンします。
更には進んでいくうちにどんどん雪が降り始め、とうとう吹雪になりました。
強風で横殴りに雪が降ってくるのでまともに前が見えません。
夜なのでヘッドライトの光が雪に反射してますます視界をふさいでくれます。

視界不良の中、2度程吹き溜まりに乗り上げ、ジープのパワーで強引に突破します。
深いところで50センチほども吹き溜まっていたので、今流行りのSUVだとフロント部が破損するかもしれません。
バットコンディションの中、安代に到着。そこから更に山の中に踏み込みます。
数分も走ると急に雪がやみ始めました。
雪は深いのですが、しっかり除雪してあり、雪も締まっているので6号線よりも快適に走れるくらいです。
たまに走ってくる対向車と道を譲りあいながら1月1日1時ジャストに目的地に到着です。

雪も小降りとなっていますが、とにかく寒いっ!(ここはアラスカかっ!!)
用意していた防寒装備を身に着け、詣でに出発です。

先客のファミリーも帰ってしまったので、自分ひとり、貸し切り状態の豪華な初詣となりました。
ここは強力なパワースポットとしても有名で、この神社周辺はちょっと違う空気と清々しい何かのエネルギーを感じますね。
山の新鮮な空気を肺一杯に吸い込んで神社の参道を進みます。

ここは大きな神社で龍神様以外にも複数の神様を祭っていて、恋愛成就の神様もいらっしゃるようです。
突き当りの滝に行きつくまで色々な祠や社がありますので、今年のお願い事や安全を祈願します。

目的の滝に到着です。
ライトアップされて光に包まれた滝に手を合わせ、今年1年の幸福を祈願いたします。
雪がなければ滝つぼ前に架かっている橋の上から祈願したいところですが、参道が雪で閉鎖されているので元の参道を戻り、破魔矢とおみくじを買って山門を後にしました。
おみくじは当然大吉ですよ。
さて今夜の宿ですが当然車中泊です。
6号線に戻れば通りに無人駅があるのは覚えていたので、そちらに向かいます。

一晩の宿とするには、良さそうな環境です。
大きすぎず小さすぎず、ヒーターの効いたトイレと販売機がそばにあり、街灯も程よく周辺を照らしています。
駅周辺には人家がまだ窓に明かりをともしており、駅の線路では除雪車がアイドリングしているようです。
ここであれば、心配することなく一泊できそうです。
トイレの隣の駐車スペースにジープを止め、早速荷台にベッドを作り天井から灯油ランタンをぶら下げヒーターを点火します。
この時点で外気温はマイナス5度でした。
ゴーゴーと音をたてて遠赤外線を放出するヒーターに手をかざし、缶ビールの栓を開けます。
エアマットに半身を横たえ、疲れた体から緊張を解きます。
サラミとチーズを齧りながら口に運ぶYEBISUの黒ビールは絶品ですね。
車体が揺れるほど吹き付ける雪風の音を聞きながら、スマホで天候と周囲の情報を検索し明日の予定を計画します。
ビールを飲み終わるころには意識に靄がかかってきたので、ヒーターを消しベッドに潜り込みます。
ランタンのオレンジ色の光の中、幸せな気分で意識が落ちていきました。
この話を従弟の兄さんに話したところ「なんで宿に泊まらないんだ。そんなことしていたら死んでしまうぞ」
そう言われました。
しかしこんなのはいつものことで、別段特別なことではありません。
むしろ自分の「旅」とはこれが当たり前なのです。
色々なことを楽しむための移動が「旅行」であるなら、自分が求めることは、ある目的のために移動する「旅」なのだと思いついた瞬間でした。
気の合う友人や家族と楽しく観光地を満喫するのが旅行であって、山奥に残された正体不明の廃墟の前にポツンと一人で立っているような状況を旅行とはけして言わないでしょう。
これから不定期ではありますが、このような旅を紹介していきたいと考えています。
もし、このような変わり者が書くブログに興味がありましたら、暇な時でも遊びに来ていただけたら幸いです。
では、また・・・
2015年以来ようやく二度目の投稿となります。
実は何度か投稿しようと途中まで記事を書いたことがあるのですが、結局やめてしまいました。
理由はいろいろとあるのですが、どうも自分がいつもやっていることは他の投稿者の方々とはだいぶ違っているようでして、このようなおかしな話など投稿しても興味を持つような奇特な人間もそうはいないだろう。と考えたのが一番大きな理由です。
参考のために色々とYouTubeなどの動画やらベテランキャンパー方々のブログ等を拝見させていただきました。
皆さん個人個人の楽しい旅行やキャンプの思い出などが一杯詰まった記事動画ばかりで、「途中で道が無くなった。道に木が倒れていて通れない。道に迷ったようだ、全く人気がないが、はたしてここはどこだろう?」
などというような記述はほとんど見られません。
まぁ、これが普通でしょう。
近年はネット環境が充実し、スマホさえあれば大概の情報はその場で手に入れることができるので、道中道に迷うなどという状況は減りましたが、それでもちょっと辺境に足を踏み入れればスマホのナビゲーションなど全く役に立たなくなります。
そんな時に役に立つのは、昔ながらのコンパスとマップだけとなります。
たまに、友人や会社の同僚にそんな山の中に足を踏み入れた時の話をすると「なんでそんな所に行くんだ?」そう言われることが良くあります。
別段自分的には変わったことをしている感覚は無く、ただ「そこに何があるのか」とか「この先の景色を見たい」「あそこにポツンと見えている建造物は何なのだ」といった好奇心を満足させるために、旅をしているだけなのです。
去年の年末12月31日21時ころ、初詣に何時ころ行こうか。なんて考えていると、突然とある龍神様を祭った神社のことが頭に浮かびました。
そういえば、ここ何年も足を運んでねぇなぁ・・・行ってみるか。
決定です。
ここ八戸はたまにちらほらと雪が舞う程度だったのですが、おりしも当日大寒波が押し寄せていて、北海道などは大変なことになっていたようです。
速攻で冬季装備を車両に積み込み、近所のスーパーマーケットで食料、飲料水、酒、他必需品を買い込んで出発です。
目的地は岩手県安代、秋田県との境にある町です。
距離的には80キロくらい、まぁ2時間程度のドライブコースです。
途中スタンドで満タンに給油して国道4号線を下ります。
八戸市近辺はほとんど雪が積もらない気候なのと、4号線は除雪が行き届いているので凍結すらしていません。
しかし二戸市から6号線に入ると急に路面状況が一変しました。
凍結した路面の上に硬く凍った轍がレールのように道路の上に走っています。
一番運転しにくい路面状況です。
ちょっと轍の上に乗り上げ損なうと、簡単にスピンします。
更には進んでいくうちにどんどん雪が降り始め、とうとう吹雪になりました。
強風で横殴りに雪が降ってくるのでまともに前が見えません。
夜なのでヘッドライトの光が雪に反射してますます視界をふさいでくれます。
視界不良の中、2度程吹き溜まりに乗り上げ、ジープのパワーで強引に突破します。
深いところで50センチほども吹き溜まっていたので、今流行りのSUVだとフロント部が破損するかもしれません。
バットコンディションの中、安代に到着。そこから更に山の中に踏み込みます。
数分も走ると急に雪がやみ始めました。
雪は深いのですが、しっかり除雪してあり、雪も締まっているので6号線よりも快適に走れるくらいです。
たまに走ってくる対向車と道を譲りあいながら1月1日1時ジャストに目的地に到着です。

雪も小降りとなっていますが、とにかく寒いっ!(ここはアラスカかっ!!)
用意していた防寒装備を身に着け、詣でに出発です。
先客のファミリーも帰ってしまったので、自分ひとり、貸し切り状態の豪華な初詣となりました。
ここは強力なパワースポットとしても有名で、この神社周辺はちょっと違う空気と清々しい何かのエネルギーを感じますね。
山の新鮮な空気を肺一杯に吸い込んで神社の参道を進みます。
ここは大きな神社で龍神様以外にも複数の神様を祭っていて、恋愛成就の神様もいらっしゃるようです。
突き当りの滝に行きつくまで色々な祠や社がありますので、今年のお願い事や安全を祈願します。
目的の滝に到着です。
ライトアップされて光に包まれた滝に手を合わせ、今年1年の幸福を祈願いたします。
雪がなければ滝つぼ前に架かっている橋の上から祈願したいところですが、参道が雪で閉鎖されているので元の参道を戻り、破魔矢とおみくじを買って山門を後にしました。
おみくじは当然大吉ですよ。
さて今夜の宿ですが当然車中泊です。
6号線に戻れば通りに無人駅があるのは覚えていたので、そちらに向かいます。
一晩の宿とするには、良さそうな環境です。
大きすぎず小さすぎず、ヒーターの効いたトイレと販売機がそばにあり、街灯も程よく周辺を照らしています。
駅周辺には人家がまだ窓に明かりをともしており、駅の線路では除雪車がアイドリングしているようです。
ここであれば、心配することなく一泊できそうです。
トイレの隣の駐車スペースにジープを止め、早速荷台にベッドを作り天井から灯油ランタンをぶら下げヒーターを点火します。
この時点で外気温はマイナス5度でした。
ゴーゴーと音をたてて遠赤外線を放出するヒーターに手をかざし、缶ビールの栓を開けます。
エアマットに半身を横たえ、疲れた体から緊張を解きます。
サラミとチーズを齧りながら口に運ぶYEBISUの黒ビールは絶品ですね。
車体が揺れるほど吹き付ける雪風の音を聞きながら、スマホで天候と周囲の情報を検索し明日の予定を計画します。
ビールを飲み終わるころには意識に靄がかかってきたので、ヒーターを消しベッドに潜り込みます。
ランタンのオレンジ色の光の中、幸せな気分で意識が落ちていきました。
この話を従弟の兄さんに話したところ「なんで宿に泊まらないんだ。そんなことしていたら死んでしまうぞ」
そう言われました。
しかしこんなのはいつものことで、別段特別なことではありません。
むしろ自分の「旅」とはこれが当たり前なのです。
色々なことを楽しむための移動が「旅行」であるなら、自分が求めることは、ある目的のために移動する「旅」なのだと思いついた瞬間でした。
気の合う友人や家族と楽しく観光地を満喫するのが旅行であって、山奥に残された正体不明の廃墟の前にポツンと一人で立っているような状況を旅行とはけして言わないでしょう。
これから不定期ではありますが、このような旅を紹介していきたいと考えています。
もし、このような変わり者が書くブログに興味がありましたら、暇な時でも遊びに来ていただけたら幸いです。
では、また・・・
Posted by masada556 at
23:31
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