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2022年09月14日

雨の中のソロキャンプ

みなさんこんにちわ、MASADA556です。

雨雨雨・・・・うっとしい天気ですね。
というか、一部地域では災害と化していますね。

待ちにまった七月の三連休などは、有給をくっつけて5連休なんて考えていましたが、雨予報で断念、何とか一泊くらいは出掛けたいと馴染みのキャンプ場の天気予報を何度も確認していましたが、コロコロと予報が変わるので諦めてしまいました。
夏っ!特に初夏!!は大好きな季節なのですが、どうもこの梅雨だけはうっとうしくてイライラします。
そして盆休みもキャンプどころではない天気でした。

特にここ数年休日と雨が重なる週が多いので、尚更うんざりしますね。
まあ、そんなわけで今回は雨キャンプのお話をしたいと思います。

キャンプという趣味はとにかく天気やキャンプ場のコンデションに大きく影響されることは皆さんも身に染みて感じているかと思います。
特に天候だけは人間の力ではどうにもできない事なので、ひたすら週間天気図とにらめっこしながら、行きたいキャンプ場、行けそうなキャンプ場を週始めから検討し始めることになります。
自分は馴染みのキャンプ場を青森岩手秋田の三県にまたがって10ヶ所ほどを年間で回って歩くので、少しばかりの悪天候なら回避できるのですが、7月の梅雨だけはどうにもならないのです。
更には年々降水量が激化しているので、キャンプに行って遭難してしまうような危険性もあるわけで、梅雨に限らず夏のゲリラ豪雨にも細心の注意が必要となってきました。
昨年は二回ゲリラ豪雨に直撃されました。

まるで滝のような豪雨と雷に大慌てで東屋やら待避所に逃げ込んでしまいました。
雨はまだ何とかなるのですが、それに雷がくっついてこられるとさすがに避難しないわけにも行かず、大慌てでジープに飛び乗る羽目になります。
あっ、ちなみに車に落雷しても窓を閉めきってさえいれば車体表面からタイヤを伝って地面に抜けるらしいので、車の中は有効な待避所となります。
但し、ジープの上半分は帆布で出来た幌なので、落雷を受ければシートの上で黒焦げになる可能性が大です・・・・
幌車に乗っている方々は要注意ですね。

では本題に入りましょう。
先ずはキャンプ場に移動している状態から既に問題が始まっている事が良くあります。
目的地に向かってハンドルを握っている時、目的地方向にモクモクと真っ黒で巨大な入道雲が立ち上がってきたとします。
こんな不吉な代物が目に入ったら、徒歩、自転車、オートバイで移動しているのであれば、即座にコンビニのような雨風をしのげる建物に避難するべきでしょう。
雨の中のソロキャンプ


雨雲から逃げている最中です。

すかさず天気予報を調べ、どのような状況なのかを認識し、対策を考えてください。
雨雲が遠ざかっているのなら、取り合えず、心配することもありませんが、こちらに向かっている場合は、深刻な状況を考えなくてはなりません。
道路が冠水したり、河川の増水、崖崩れ、倒れた木々による道路の寸断などが考えられるからです。
雨の中のソロキャンプ


物凄い豪雨の跡に倒木で通れなくなった時の1枚です。
木にワイヤーをかけて引きずり出そうと考えたのですが、倒木が電線の上にのしかかっているので断念しました。

ネット情報をフルに活用し、単なる夏のにわか雨なのか、局所的なゲリラ豪雨なのかを素早く見極めることが重要です。
もし道路の冠水や停電などの豪雨災害が発生しているのであれば速攻で引き返すべきでしょう。
雨の中のソロキャンプ


濃い霧と小雨で全く前が見えなくなった時の1枚です。
狭い山道で対向車が来ても分かりません。


せっかくのキャンプなのに・・・

その気持ちは自分もわかります。
しかしモタモタと悩んでいるうちに豪雨に追い付かれてしまえば、交通インフラの寸断で引き返す事も出来なくなります。
道路が完全に水没してしまえば、非常に危険な状態となります。
道路と路肩の区別がつかなくなり、どこを走っているのか判断がつかなくなります。
限界を越えて流れ込む雨水で側溝やマンホールの蓋が外れてしまい、移動に危険を伴う状況の中に孤立してしまいかねません。
無理に走りでしても路肩に脱輪、最悪転落しかねない事態となります。
また道路を冠水している水は単なる雨水ではなく、トイレや下水から溢れ出した危険な汚水であり、傷口に触れることがあれば、何らかの感染症に罹患する可能性が非常に高くなります。
夏のゲリラ豪雨はいつどこで発生しても不思議ではありません。
常に注意を怠らないことです。

とまあ、ちょっと脅かしてしまいました。
ここまで極端ではなくとも、夏の雨キャンプは誰もがいずれ体験することです。
その時になって慌てないように、事前に何らかの対策は必要かと思います。
ネット動画などを見ると大したことがないように見受けられるかもしらません。
むしろ、ちょっとしたアドベンチャー気分にひたれるかも!?
なんて考えるかもしれませんね。
急変した天候により雨に祟られた。
これはよくある事で、設営撤収時に降られなければ特に問題はありません。
ただ、初心者が面白そうだから、程度の感覚で大雨の最中にキャンプを強行つもりなら、

止めなさい。

はっきり自分はそのように言います。
高名な動画発信者などが悪天候キャンプを発信したりしていますが、動画の内容が全てだとは考えないでください。
自分はできるだけ悪天候を避けるようなキャンプ日程を組むようにしていますが、それでも何年かに一度位は完全に天気予報に裏切られ、酷い目にあったりします。
実はこの原稿を書いている今、天気予報にまたしても騙され、豪雨の真っ只中にいます。
予報が更新される度にコロコロと変更され、どんどんと悪い方向に更新されていきました。
そして深夜、とうとうポツポツとテントに雨粒が当たりだし、30分もしないうちに豪雨に・・・・
雨の中のソロキャンプ


設営当日は穏やかな良い天気だったのです。
雨の中のソロキャンプ


雨の中のソロキャンプ



この晩までは最高でした。

事前にペグとガイロープは確認してあったので、キャンプサイト自体には心配が無かったのですが、予報では朝8時に一度止むことになっていますが、それ以降は一日中雨になっています。
今回は二人用のコットンテントなので四人用に比べ半分の手間で撤収が可能ですが、それでもギア類の乾燥と撤収を1時間で済ませるのは不可能です。
夜が明け、少しばかり早い朝飯を取り、珈琲を飲みながら空の具合を確認してみますが、強くなったり弱くなったりを繰り返すだけで止むような感じはしません。
周囲は池と川になっていてサイトもほぼ水没状態です。
雨の中のソロキャンプ


すでに周囲が水没し始めています

今回は一泊の予定でタープを張っていませんが、天幕代わりのキャノピーを用意してあったので、その下で外回りのギアを片付け、いつでも車に運び込めるようにしておきます。
足元は2cmほども水没し、テントも水溜まりの上に立っているようです。
靴下を脱ぎ、足をキレイに拭き取って今度はテント内の片付けです。
必要ない物は車に運んでいたので、30分で完了です。

後は、なるようになれだ!
雨の中のソロキャンプ


半分開き直って、テントの中で寝転がっていると、いつの間にか小降りに変わりました。

良し、ここだ!

テントから飛び出すと深い霧に包まれてはいますが、雨は止んでいます。
雨の中のソロキャンプ



手早くギアの収納ケースをどんどん車に運び込み、いよいよテントに手を掛けようとしたところでタイムアウト・・・
いっきに大降りとなりました。
慌てて側の炊事場に緊急待避です。
事前に準備しておいた折り畳みのビーチベッドに腰掛け、珈琲を沸かしながら天候の神様に○指を突き上げます。
こうなったら持久戦です。
雨の中のソロキャンプ


叩きつけるように降ってきました。

幸いこの野営場は貸しきり状態。
炊事場の施設は独占できるので、ここである程度の作業が可能です。
襲来するアブとブヨの群れを蚊取り線香と電撃ラケットで迎撃しながらベッドに転がって静かに読書の時間です。
内心ジリジリしながら待つこと約1時間・・・滝の真下に立っているような豪雨が線を引いたようにピタっと止みました。
テントに向かってダッシュです。
西の空に灰色の雲がかかっているので、この晴れ間は一時的なものでしょう。
慌てず落ち着いてテントを解体、ペグの数を数え、ガイロープを纏めて縛り二つ折りにしたテントをビーチベッドに乗せたところで再びタイムアウト!
一気に降りだした豪雨の中、素早くポンチョを被り、残っていたグラウンドシートとポール他小物を回収し、やっと一息です。

テント、キャノピー、グランドシートの泥や張り付いた草木を洗い流し、拭き取ったら軽く乾かします。
湿度が90%を越えている状態なので、乾燥させることは出来ません。
あくまで水気を切る程度です。
40分ほどかけて拭き取りと梱包をすませ、積み込みのためジープを炊事場に横付けさせます。
少しばかり雨足の弱まった中、ドロドロの姿のままシートに飛び乗り、エンジンを始動、回転をあげないようにエンスト寸前でクラッチを慎重に繋ぎますが、リヤタイヤは空転するだけで30センチも前に進みません。
柔らかな傾斜地、泥と雑草、流れ落ちてくる雨水の組み合わせはオフロードに特化したブロックタイヤにも手強い相手です。
短気を起こしていたずらにアクセルを踏みつければ、ゴツいマッドタイヤは、まるでチェーンソーのようにいとも簡単に地面に食い込んでいきます。
すかさずジープを飛び降り、フロントホイール真ん中に飛び出ている、フリーホイールハブと呼ばれている動力伝達のための装置を、4×2から4×4に切り替えます。
これでフロントのデフとフロントタイヤが直結状態となり、最悪の路面状態の中で、悪路を自在に走り回るために作られた、ジープ本来の本当のパフォーマンスを発揮できるのです。
トランスファーを4HIに切り替えると、フロントタイヤに動力が伝わり、当たり前のように斜面を登り、真っ直ぐ走ることさえ難しい泥道を普通に走りだします。
無事炊事場に横付けできました。
この間ジープが走った距離はたかだか数十メートルですが、もしオフロードに適していない車両ならば、克服できない非常に困難な数十メートルにもなりかねないのです。

帰りはいつものように中腹にある温泉でドロまみれの身体をキレイさっぱりと洗い、泡風呂に身を沈めるとあまりの気持ち良さに疲れが抜けて行きます。
キャンプ帰りの温泉と言うのも中々に良いもので、キャンプ場とひなびた温泉地と言うものはセットになっています。
マッサージ機に座り、15分ほど仮眠し、ゆったりと降りしきる雨を眺めているとほんの1時間前の苦労が夢のようです。
いつものマ○いラーメンを食べ、のんびりと帰路につきます。

と、この当たりでYOUtubeの動画は終わりになるのでしょうが、実際はこの後も苦難が続くのです。

夕方八戸に到着。
雨が小降りだったののでキャンプ道具を降ろし、泥だらけの車内に洗車ホースを突っ込んで、泥と草木、無賃乗車の虫共を吹き飛ばします。
疲れていたので今日はここまで・・・

翌日、会社を1時間早く飛び出し、グチャグチャのテント類の乾燥作業に取りかかります。

ところが天候自体が思わしくなく、今にも降りだしそうなのです。
本当は一旦組み立ててその状態で乾かすのが最善なのですが、その判断ができません。
さらには他にもキャノピーとグランドシートも乾かさなければならないので、モタモタしているわけにはいかないのです。
結局キャノピーとグランドは庭の物干しで乾かし、テントは2階ベランダで乾かすこととしました。
ボタボタと滴るテントとシートを袋から取りだし、信じられない重さになったテントを苦労して運び上げ、ベランダ物干しになんとかぶら下げることに成功しました。
雨の中のソロキャンプ


水を吸って重くなっているキャンバステントを二階まで運び、物干し竿にかけるのは、大の男でも一苦労です。

シート類は庭で2時間ほども乾かして問題ない程度に乾燥させることができました。
後はテントだけなのですが、なんと翌日から東北を災害級の豪雨が襲い、東北一帯がとんでもないことに・・・
昔から自分は天気の神様と仲が悪い訳ですが、ここまで極端なのも珍しいです。
結局テントの乾燥に3日を要しました。
もしベランダがなければ、到底乾かすことはできなかったでしょう。

今回は何とか対応が上手くいきましたが、少しばかり条件が悪ければ更に対応が困難な状況に陥ったかもしれません。
もし、一日中豪雨だったら?
もし、キャンプ場自体が災害避難区域に指定されていて、避難指示が出てしまったら?
もし、炊事場や東屋が無かったら?
もし、車がスタックして動けなくなったら?
もし、足元が滑って転倒し、怪我で動けなくなったら?
もし、帰りの山道が崖崩れで移動不能になったら?
もし、・・・・

いくらでも出てきますよね。
それこそ、もし、どうしても悪天候のソロキャンに挑戦したいと言う考えであれば、思い付く全ての「もし」を全て対応可能な装備で固め、泥水に浸かった装備を乾かして整備出来る環境と時間があると言い切れるのであればチャレンジしてみるのも一興でしょう。

但し、絶対に他人には迷惑をかけない。
これが絶対条件となるのは言うまでもありませんね。


本当ならこの原稿は何処かのキャンプ場で書いている予定でした。
ところがお盆休み中は殆どが・・・雨・・豪雨・・雷雨・・・・で。最終の2日間にキャンプを強行したわけですが、現場で確認したところ、曇りのはずが降水確率90%という予報に変わっていたわけです。
キャンプシーズン前半が終わると言うのにトホホです。

では、また。















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